1)稲盛名誉会長のご略歴
稲盛名誉会長のご略歴は次のとおりです。
1932年 鹿児島県ご出身です。
1955年(23歳) 京都の碍子メーカーに就職されました。
1959年(27歳) 京都セラミック株式会社(現 京セラ株式会社)を創設されました。
その後社長、会長を歴任され、1997年から名誉会長を務められています。
(2016年3月期の実績 : 売上1兆5千億円、 利益1千億円)
1984年(52歳) 第二電電企画株式会社(現 KDDI株式会社)を創設され、会長就任を経ら
れて2001年から最高顧問を務められています。
(2016年3月期の実績 : 売上4兆4千億円、 利益8千億円)
2010年(79歳) 政府からの日本航空(現 日本航空株式会社、以下、JAL)再建要請により
会長に就任され、代表取締役会長を経られて2015年から名誉顧問を務め
られています。
(2016年3月期の実績 : 売上1兆3千億円、 利益2千億円)
いずれの会社でも輝かしい経営実績を挙げられ、中でも破産したJALを短期間で再生された
ことは特筆すべき業績です。一方「盛和塾」の塾長として経営者の育成にも注力され、各地で
のご講演、ご指導、等々、85歳になられた現在も東奔西走、多方面でご活躍中です。
1)稲盛名誉会長のご略歴
稲盛名誉会長のご略歴は次のとおりです。
1932年
鹿児島県ご出身です。
1955年(23歳)
京都の碍子メーカーに就職されました。
1959年(27歳)
京都セラミック株式会社(現 京セラ株式会社)を創設されました。
その後社長、会長を歴任され、1997年から名誉会長を務められています。(2016年3月期の実績 : 売上1兆5千億円、 利益1千億円)
1984年(52歳)
第二電電企画株式会社(現 KDDI株式会社)を創設され、会長就任を経られて2001年から最高顧問を務められています。(2016年3月期の実績 : 売上4兆4千億円、 利益8千億円)
2010年(79歳)
政府からの日本航空(現 日本航空株式会社、以下、JAL)再建要請により会長に就任され、代表取締役会長を経られて2015年から名誉顧問を務められています。(2016年3月期の実績 : 売上1兆3千億円、 利益2千億円)
いずれの会社でも輝かしい経営実績を挙げられ、中でも破産したJALを短期間で再生されたことは特筆すべき業績です。一方「盛和塾」の塾長として経営者の育成にも注力され、各地でのご講演、ご指導、等々、85歳になられた現在も東奔西走、多方面でご活躍中です。
2)人生方程式
稲盛名誉会長が実経験から修得された「真理」として、次の3要素の掛け算で表せる人生方程
式を説明されました。
「人生・仕事の結果」=「考え方」×「熱意」×「能力」
能力 : もともと備わった不可欠な要素(才能、知力、体力)で「0~100」
で表せる。
熱意 : 自分の意志で決まる要素で「0~100」で表せる。
考え方 : 「人間として何が正しいのか」が最も重要な要素で「ー100~100」
で表せる。これだけがマイナスを含む。
この方程式によれば能力や熱意がどれだけ高くても考え方が大きなマイナスの場合には掛け
算によりとんでもない大失敗になることがわかります。そして良き考え方、悪しき考え方とは
次のとおりです。
良き(プラスの)考え方 : 利他の心による理性的判断で長期的成功に繋がる。
前向き 明るい 肯定的 協調的 思いやり 優しい 真面目
正直 謙虚 感謝の心 無欲(我欲がない) 努力家
悪しき(マイナスの)考え方 : 利己の心による本能的判断で短期的成功に終わる。
後ろ向き 暗い 否定的 非協調的 意地悪 不真面目 嘘つき
傲慢 怠け者 強欲 恨む 妬む
多くの人はプラスとマイナスの間で揺れ動いています。しかし、稲盛名誉会長は良き考え方を
徹底して実践されました。
2)人生方程式
稲盛名誉会長が実経験から修得された「真理」として、次の3要素の掛け算で表せる人生方程式を説明されました。
「人生・仕事の結果」=「考え方」×「熱意」×「能力」
能力 :
もともと備わった不可欠な要素(才能、知力、体力)で「0~100」で表せる。
熱意 :
自分の意志で決まる要素で「0~100」で表せる。
考え方 :
「人間として何が正しいのか」が最も重要な要素で「ー100~100」で表せる。これだけがマイナスを含む。
この方程式によれば能力や熱意がどれだけ高くても考え方が大きなマイナスの場合には掛け算によりとんでもない大失敗になることがわかります。そして良き考え方、悪しき考え方とは次のとおりです。
良き(プラスの)考え方 : 利他の心による理性的判断で長期的成功に繋がる。
前向き 明るい 肯定的 協調的 思いやり 優しい 真面目 正直 謙虚 感謝の心 無欲(我欲がない) 努力家
悪しき(マイナスの)考え方 : 利己の心による本能的判断で短期的成功に終わる。
後ろ向き 暗い 否定的 非協調的 意地悪 不真面目 嘘つき 傲慢 怠け者 強欲 恨む 妬む
多くの人はプラスとマイナスの間で揺れ動いています。しかし、稲盛名誉会長は良き考え方を徹底して実践されました。
3)基本コンセプト
稲盛哲学とはご自身がご両親や学校の先生より学ばれたプリミティブな倫理観に基づき、
ご自身の経営体験を通じてまとめられた「実践哲学」で、次の5つの基本コンセプトから成り立
っています。
①人間として正しいことを正しいままに貫く
②原理原則にしたがう
③利他の心を判断基準にする - 世のため人のために尽くす -
④思いは必ず実現する
⑤全員参加で経営する
人の上に立つ経営者は特に利他の心の割合を大きくするように意識して判断するべきです。
稲盛名誉会長はこの利他の心でJALの再建という火中の栗を拾われ、短期間でしかも見事な
成果を挙げられました。
3)基本コンセプト
稲盛哲学とはご自身がご両親や学校の先生より学ばれたプリミティブな倫理観に基づき、ご自身の経営体験を通じてまとめられた「実践哲学」で、次の5つの基本コンセプトから成り立っています。
①人間として正しいことを正しいままに貫く
②原理原則にしたがう
③利他の心を判断基準にする - 世のため人のために尽くす -
④思いは必ず実現する
⑤全員参加で経営する
人の上に立つ経営者は特に利他の心の割合を大きくするように意識して判断するべきです。稲盛名誉会長はこの利他の心でJALの再建という火中の栗を拾われ、短期間でしかも見事な成果を挙げられました。
4)組織運営の要諦
組織運営の要諦は①ミッション(使命)、②ビジョン(目標)、③フィロソフィ(哲学)の3つを確立
することで京セラグループの場合を具体例として説明されました。
①ミッション(使命)とは
「何のために組織が存在するのか?」 ⇒ 「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同
時に人類社会の進歩・発展に貢献すること」と明示しており、大変シンプルで分かりやすく、
全員が共有しやすくなっています。
②ビジョン(目標)とは
「何を目指そうとしているのか?」 ⇒ 「高い目標を持つこと、ザ・カンパニー(企業の中の
企業)を目指すこと」を掲げています。
③考え方(哲学)とは
「どのような考え方をするのか?」 ⇒ 基本的な5項目とキーワードは次のとおりです。
(ⅰ)事業活動の基本方針 ⇒ ・公明正大な利益追求 ・ベクトル合わせ
(ⅱ)仕事への取り組み姿勢や行動の指針 ⇒ ・仕事が好き ・渦の中心になる
(ⅲ)判断の基準 ⇒ ・有意注意 ・利他の心
(ⅳ)製品や商品、サービスに関するこだわり ⇒ ・手の切れるような製品作り
(ⅴ)お客様に対する姿勢 ⇒ ・お客様第一主義
4)組織運営の要諦
組織運営の要諦は①ミッション(使命)、②ビジョン(目標)、③フィロソフィ(哲学)の3つを確立することで京セラグループの場合を具体例として説明されました。
①ミッション(使命)とは
「何のために組織が存在するのか?」 ⇒ 「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に人類社会の進歩・発展に貢献すること」と明示しており、大変シンプルで分かりやすく、全員が共有しやすくなっています。
②ビジョン(目標)とは
「何を目指そうとしているのか?」 ⇒ 「高い目標を持つこと、ザ・カンパニー(企業の中の企業)を目指すこと」を掲げています。
③考え方(哲学)とは
「どのような考え方をするのか?」 ⇒ 基本的な5項目とキーワードは次のとおりです。
(ⅰ)事業活動の基本方針 ⇒ ・公明正大な利益追求 ・ベクトル合わせ
(ⅱ)仕事への取り組み姿勢や行動の指針 ⇒ ・仕事が好き ・渦の中心になる
(ⅲ)判断の基準 ⇒ ・有意注意 ・利他の心
(ⅳ)製品や商品、サービスに関するこだわり ⇒ ・手の切れるような製品作り
(ⅴ)お客様に対する姿勢 ⇒ ・お客様第一主義